第1回 Tea Party
我が家ではちゃーちゃんが使うお皿や、コップなどは自分で出し入れできるように、
キッチンの低い収納場所に置いている。
夕食後パパと私がキッチンで後片付けをしているのを横目に、
ちゃーちゃんはそこからおもむろに、コップを3つと、
角皿2枚を小さなトレーに載せてリビングへ向かった。
ちゃーちゃん主催のTea Partyは、突然始まることになった。
トレーをリビングのローテーブルへ置くと、走ってキッチンに戻ってきた。
そこで「むいちゃ(麦茶)」と言われたので、
小さめのピッチャーに2センチくらい麦茶を入れて渡す。
ちゃーちゃんは大事そうにそれを抱えて、リビングへ戻り、
3つ並んだコップにそーーっとそーーっと麦茶を注ぎ始める。
その眼差しは真剣であった。
私はそれを隣で見ている。
コップは小さなデミタスカップなので、さすがに麦茶は溢れるだろうと思っていたが、
ちょうどよいタイミングで注ぐのを止めて、次のコップへ移っている!!
ちゃーちゃんが運んだお皿には、デザートのりんごを置いて食べることにした。
もちろん、麦茶はちょいちょいこぼしているので、
テーブルはびちゃびちゃだったけれど、
思いがけず、心のこもったTea Partyにパパと招待されてうれしかった。
みんな笑顔で乾杯した。