シタノ!!!ジブンデ!!!
それは突然のことだった。
ちゃーちゃんが「ちっち」と言って、愛車のバイクと呼ぶ三輪車に乗って、
すぃーーっとおトイレに向かって行った。
私はもちろん後についてお世話をするつもりだったが、なんと、
「ママハ、オウスバン!!(ママはお留守番!つまり、あっちに行ってて)」と、
言うのである。
ひとまず、その場は退散した。
こっそり隠れて様子をみていると、ちゃーちゃんは自分でズボンとパンツを一緒に脱ぎだした。
それから、おトイレの端っこに置かれていたオマルを広いスペースに運び出して、
真剣な表情でまたがると、「・・・・ゆんち(うんち)」と言っている。
え!!ゆんち!!
「お手伝いするね~」としゃしゃり出ていってみたが、
「アッチニ!!(あっちに行ってて)」と言われてしまい、引き下がった。
ハラハラしながら待つこと、ほんのちょっと。
「マミィィィィィィ、キテーーーーーーー!!」と切迫したSOS要請が!
最悪の状況も想定して、覚悟して現場に臨むと、なんと、
おしりを拭いたお尻拭きを右手に持って慌てているちゃーちゃんがいた。
今までも自分で拭きたそうにしていたから、どうしても自分でやってみたかったのだろうね。
実際に拭いてそのお尻ふきのウェットティッシュにゆんちがついて、びっくりしたんだね。
でも、どこも汚れていないし、なんならウェットティッシュもしっかり手の中央に置いてた。
ちゃんとお世話されるときに、どうやるか見ていたんだね。
私「ちゃーちゃん、すごいね!一人で出来たね!!」
ちゃー「シタノ!!!ジブンデ!!!(自分でしたの!)」
自信がこぼれる様な、そんな表情がとてもまぶしかった。